2022年7月13日水曜日

兵庫県ら/公共交通勉強会開く、職員らがグリーンスローモビリティ試乗体験

 兵庫県は11日、2022年度第1回公共交通勉強会「グリーンスローモビリティ勉強会」(共催=神戸運輸監理部・復建調査設計)を神戸市内で開いた。郊外や地方都市の新たな移動手段として注目されるグリーンスローモビリティ(グリスロ)の活用事例などを講師が解説。導入に関心がある県内の自治体や交通事業者ら約70人が参加し、試乗会も行われた=写真。
 グリスロは時速20キロ未満で公道を走行する4~18人乗り程度の電動自動車。地域の乗り合いバスとして約2キロ圏内の移動を目安に、高齢者の買い物などの移動手段に利用される。二酸化炭素(CO2)の排出ゼロで環境に優しく、交通弱者の福祉向上や、相乗りによるコミュニケーションの活性化、観光利用で地域活性化などが期待される。
 勉強会では復建調査設計大阪支社の山口満交通計画課課長補佐がグリスロの概要を説明。国の委託事業として40カ所以上の自治体で実証実績がある同社の知見から、導入効果や運行スキームなどを解説した。大阪府河内長野市や岡山県備前市など地域交通や観光での導入事例を紹介し、導入に当たって「他のモビリティとの連携や、地域と密着した事業スキームの構築が必要」と話した。
 宮崎市都市戦略課の日高和哉公民連携推進室主査が、JR宮崎駅周辺再整備と合わせて導入したグリスロ「ぐるっぴー」の導入経過などを報告。松江市法吉地区で地域交通「リホープ」の運営を手掛ける社会福祉法人みずうみの岩本雅之理事長が、導入で進んだ地域コミュニティー形成の事例を紹介した。
 試乗会ではエナジーシステムサービスジャパン製(4人乗り)とヤマハ発動機製(7人乗り)のグリスロを使用し、兵庫県民会館(神戸市中央区)周辺の公道約700メートルを走行。参加者らが実際に利用者目線で乗り心地を体感した。



source https://www.decn.co.jp/?p=144326

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