中部地方整備局名四国道事務所は、国道155号豊田南バイパス(BP)の建設現場で、同局初となる建設用3Dプリンターを使った重力式擁壁の製作に着手する。施工を担当する中部土木の提案で実施するもので、施工規模としては国内最大級という。22日から現地で製作に入っており、28日に現場見学会を開く。大学や建設企業の関係者らが参加する予定。
Polyuse(東京都港区)が所有する建設用3Dプリンターを現場に持ち込んで重力式擁壁の型枠を製作、内部はコンクリートで充填する。重力式擁壁は1ブロック当たり高さ約1・1~1・4メートル、幅(底部)は1・1~1・3メートル、延長約1メートル。これを5ブロック製作する。1ブロックの製作時間は5時間程度。
中部土木は「令和3年度名四国道豊田地区道路建設工事」の契約後に、建設用3Dプリンターの活用を名四国道事務所に提案。同プリンターを用いることでコンクリート構造物の型枠が不要となり、慢性的な職人不足の課題解決につながる。施工性やコスト、工期など導入効果を検証する。
名四国道豊田地区道路建設工事の概要は宮口地区が延長500メートル、若草地区は延長1620メートル。道路土工、地盤改良工、擁壁工、舗装工、排水構造部工、縁石工など。工期は2023年2月28日まで。工事場所は愛知県豊田市宮口町~大清水町。
source https://www.decn.co.jp/?p=144723
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