静岡県沼津市は、公募型プロポーザルを実施した「令和4年度沼津市中心市街地まちづくり戦略公共空間再編整備に向けた検討業務委託」の委託先に、日建設計・計量計画研究所・SOCIJVを選定した。沼津駅周辺総合整備事業の本格展開に合わせ駅周辺を「ヒト中心の公共空間」とするため、歩行者空間を拡張するための整備手法や沿線の商業関係者らとの協議、社会実験に向けた検討などを進める。
沼津駅付近の連続立体交差事業が進めば、南北に分断されている駅周辺の一体的な開発が可能になる。このため、市は2020年3月に中心市街地まちづくり戦略を策定し、沼津駅周辺総合整備事業と併せて取り組むべき施策の方向性として▽ヒト中心の公共空間の創出▽拠点機能の立地促進▽まちなか居住の促進と市街地環境の向上▽周辺地域資源との連携-の四つの戦略を示した。
このうち、ヒト中心の公共空間の創出は、駅と隣接街区を含む幹線道路ネットワーク(駅まち環状)内の約30ヘクタールを対象に、車中心からヒト中心の公共空間に再編する。業務では、拡張する歩行者空間に対する沿道事業者の活用ニーズや求められる設備、空間再編の整備手順、概算工事費などを算出する。
一般車乗降場の分散化に向けた社会実験の検討、居心地が良く歩きたくなる空間とするため駐車場出入り口の在り方の検討、駅まち環状内の荷さばきの実態調査なども行う。まちづくり戦略で示された中・長期の将来像の実現に向けたスケジュール検討や概算事業費の算出も行う。
そのほか、市民や有識者、行政などで構成する「まちづくり戦略会議」や「ワーキンググループ」などの運営支援、公共空間の再編や利活用など街づくりに対する関係者の意識醸成を目的とした「沼津まちなかデザイン会議」の運営支援を行う。履行期間は23年3月31日まで。
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