2022年7月27日水曜日

大建工業/農業・園芸事業を展開、菜園システム中心に3年で売り上げ10億円へ

 大建工業は新たに農業・園芸事業を展開する。2021年に開発した木質培地「グロウアース」を使った菜園システム「プチまち菜園」の提供を来年度にも開始する。グロウアースの提供やプランターの管理をパッケージ化したサービスを想定。屋上など都市部の庭園でも気軽に花や野菜の栽培が楽しんでもらう。3年間で総額10億円規模の売り上げを目指す。
 グロウアースは間伐材などで作った国産木材チップが原料。特殊加工を施して植物の栽培に適した性能を持たせている。通常の土壌と比べ軽量で、手が汚れにくいのが特長。通常の土壌は専門の回収業者に依頼しないと廃棄できないケースが多いのに対し、グロウアースは燃えるごみとして廃棄できる。
 プチまち菜園はグロウアースにプランター、栽培道具などのセットをシステム化して提供する。設置場所に応じた柔軟なプランニングも可能。グロウアースは軽量なため、建物で使用する場合も建物の耐荷重などの制限をクリアできる。
 導入対象の建物としては分譲マンション、シェアオフィス、リノベーションビルなどを想定する。建物の未活用のオープンスペースなどに設置する。同社の次世代事業開発部新規事業推進担当の秋葉裕太推進グループ長は「屋上を菜園にすることで、その建物の付加価値向上につながるようにしたい」と話している。
 26、27日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれている「賃貸住宅フェア2022」(主催・全国賃貸住宅新聞社)に、大建工業がブースを出展。グロウアースが入ったプランターも展示しており、実際に手で触って質感を確かめることができる。



source https://www.decn.co.jp/?p=144773

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