トヨタ不動産(名古屋市中村区、山村知秀社長)とトヨタ自動車は、富士スピードウェイ(静岡県小山町)の隣接地に建設している「富士スピードウェイホテル」の開業日を10月7日に決めた。レースが観戦できる客室や、レーシングカーを展示する博物館などを設け、モータースポーツの魅力を体験できる施設となる。ホテルの設計・施工は大林組が担当した。
ホテルは地下1階地上9階建て延べ2万6771平方メートルの規模。客室数は120室。富士山を望む客室や、サーキットの最終コーナーに面した客室などを用意した。吉川源太総支配人は「モータースポーツの興奮を、客室にいながら体験できるのは当ホテルならではの特徴になる」と話した。温泉や地元静岡県産の食材を利用したレストランなども併設する。
ホテルの1、2階にはトヨタが監修する自動車の博物館「富士モータースポーツミュージアム」を開設する。展示面積は約3500平方メートル。自動車メーカー10社と連携し、世界のレーシングカー約40台を設置。これまで非公開だった車両なども展示する。布垣直昭館長は「自動車の技術進化を促してきたモータースポーツの歴史は、ファン以外にも楽しんでもらえるものになると思う」と述べた。
トヨタらは富士スピードウェイ周辺の約250ヘクタールを大規模開発する「富士モータースポーツフォレスト」プロジェクトを進めている。ホテルやレーシングチームのガレージなどを整備し、年間100万人が訪れる拠点を目指す。トヨタの西塚淳BRフォレスト準備室長は「ホテルの開業を皮切りに、来年以降はさまざまな施設やコンテンツを拡充していく。多くの方に来場いただき、体験を広げる施設にしたい」と話した。
source https://www.decn.co.jp/?p=144155
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