日本一の鉄筋工を決める「第4回全国鉄筋技能大会(TETSU-1グランプリ)」が24日、静岡県富士宮市の富士教育訓練センターで開催され、1位には東亜工業(北海道鉄筋業協同組合)の山岡卓也選手(31)、2位にはフルノ鋼業(協同組合東京鉄筋工業協会)の種山匠選手(32)、3位にはデグチ工業(山口県鉄筋工業協同組合)の渡邊武志選手(40)が輝いた。北海道鉄筋業協同組合の代表者の優勝は初めて。
TETSU-1グランプリは全国鉄筋工事業協会(全鉄筋、岩田正吾会長)が鉄筋工の技能向上を目的に2015年から隔年で毎秋に開催している。4回目となった今大会はコロナ禍で約9カ月延期され、感染症対策に取り組みながら行われた。参加者は全国の会員組合・協会28団体の予選を勝ち抜いた精鋭29人。女性選手の姿も見られ、競技の様子はインターネットでライブ配信された。
開会式で新妻尚祐大会実行委員長は「鉄筋の仕事は仮囲いの中での作業のため、人目に触れることがない。大会では日ごろから磨いてきた技能を多くの人に見てもらい、鉄筋業は格好良いという姿を示してほしい」とあいさつ。続いて塚本鐵筋(佐賀県鉄筋工事業協同組合)の野中俊彦選手が「力いっぱい頑張る」と選手宣誓した。
競技は午前と午後の2回に分けて実施。国家技能検定鉄筋組み立て1級の問題に、はら筋一段を追加した課題の製作に取り組んだ。標準時間は1時間20分。採点は作業時間と精度の両方を加味して行われた。
閉会式で岩田会長は「皆さんの競技を見て、これだけしんどい仕事をしているのだから、高い給与をもらわないといけないと改めて感じた。職人の処遇改善はもちろんだが、給与を支払う鉄筋会社も安定的な経営ができるよう活動していきたい」と締めくくった。
source https://www.decn.co.jp/?p=144741
0 comments :
コメントを投稿