京成電鉄は10月にも「京成本線荒川橋梁架替事業」に着手する。周囲の堤防に比べ高さが約3・7メートル低くなっている荒川橋梁を、約15メートル北側の位置でかさ上げし架け替える。周辺の堤防や資材運搬路なども整備する。事業延長は京成関屋駅(足立区千住曙町2の2)~堀切菖蒲園駅(葛飾区堀切5の1)間の約1・5キロ。橋梁の延長は約500メートルとなる。2037年度の事業完了を目指す。
工事は4工区に分けて行う。右岸取り付け部(東京都足立区)の第1工区は延長594メートル。大林組・東急建設・鉄建建設JVが施工する。仮線工法ではなく当初から計画線を築造する工法で、計2回の線路切り替えを行う。
中央部の第2工区(218メートル)は奥村組・安藤ハザマJV、第3工区(317メートル)は大成建設・京成建設JVが担当。橋脚を築造し、トラス橋を架設する。新線切り替え後に既存鉄道橋梁を撤去する。
左岸取り付け部(同葛飾区)の第4工区は清水建設・京成建設・錢高組JVが工事する。仮線工法を用い、仮線に線路が切り替わった後に計画線を築造する。線路切り替えは計4回となる。
荒川橋梁は京成電気軌道(現・京成電鉄)の青砥~日暮里駅間の開業に伴い1931年に完成した。地下水の工業用くみ上げなどによる地盤沈下で橋梁の位置が低くなり、水害時に浸水する危険が高くなっているため、関東地方整備局が京成電鉄に委託して架け替えることにした。
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