2022年7月7日木曜日

兵庫県明石市/JR西明石駅南地区再編へ都市計画道路整備、複合施設移転も

 兵庫県明石市は、JR西日本と共同計画している西明石駅周辺開発の初弾として、同駅南地区(西明石南町ほか)の再編に着手する。同駅新幹線ホーム(北側)と在来線ホーム(南側)をつなぐ連絡通路の南端に南改札口を新設し利便性を向上。南駅前広場と新駅ビルを建設し、南北軸の都市計画道路を整備する。JR所有地のマンション建設に伴い、市有の複合施設「サンライフ明石」(西明石南町3)を沿道に建て替え移転する。都市計画手続きを進め、10月ごろに県で都市計画案を縦覧、11月ごろに決定告示する予定だ。
 5日に「JR西明石駅周辺地区における公共施設等の整備・運営に係る調査業務委託」の公募型プロポーザルを公告した。業務では開発の収益や利便性を考慮し、施設整備の方向性を検討する。対象範囲は南地区を中心とする約1・5キロ圏内。サンライフ明石など既存公共施設の把握や導入機能検討、管理運営の意向調査を行う。駅東口側の旧国鉄清算事業団用地(同1)の活用案やPPP/PFI導入可能性も検討する。
 参加資格は建設コンサルタント「都市計画及び地方計画」で登録する者。15日まで参加申請書を受け付け、ヒアリング審査を経て8月4日に選定結果を公表する。見積もり限度額は1659万7000円(税抜き)。履行期限は2023年3月31日。
 新設予定の市道「西明石駅南線」は、南北軸の国道250号明姫幹線の小久保南交差点からL字状に南駅前広場に到達する。延長は約440メートル、幅員は16~19メートル(車道7メートル、歩道9メートル)。既存の路地を拡幅し整備する。駅前広場の面積は約1900平方メートルでロータリーを整備。JRが南改札口を含む3階建て程度の駅ビルを建設する。
 市が4月に地元説明した都市計画変更案によると、用途地域を第1種住居地域・準住居地域から近隣商業地域、建ぺい率を60%から80%、容積率を200%から300%にそれぞれ変更する。建物の高さ上限は設けない。
 サンライフ明石(RC造3階建て)は新設市道と接する西側隣接地に移転。東西に隣り合うJR社宅跡地に、JRがマンションを建設する。
 南地区の再編完了後、駅東側で旧国鉄清算事業団用地(約6900平方メートル)の利活用を行う。



source https://www.decn.co.jp/?p=144157

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