東光電気工事や若築建設らが出資するジオマリンサービス(GMS、東京都港区、吉住謙代表取締役)が、洋上風力発電事業の開発支援を本格化させる。日建設計と、洋上風力を設計するアイルランド企業の2社とそれぞれ業務提携した。欧州の最新技術を取り入れながら、日建設計の知見を生かし日本独自の環境に対応するのが目的。洋上風力発電設備の事前調査・基礎設計・認証取得の体制を整え、発電事業の開発をサポートする。
GMSはCSS(東京都港区、吉住謙代表)、日本Geotechnology(同台東区、遠田敏弥代表)、東光電気工事、若築建設の4社が出資して4月27日に設立した。4社は風力発電事業の調査・開発、設計、施工の各分野で豊富な実績を持つ。東光電気工事は洋上風力発電設備の基礎となる国内初のモノパイル施工などで成果を残している。若築建設は陸上風力発電事業の施工で約180基(約500メガワット)の実績を持っている。
GMSは洋上風力で先行する欧州企業と日本企業のノウハウや知見を掛け合わせ調査計画の立案や構造技術コンサルティングなどを推進するため、日建設計と、洋上風力の設計分野で3万5000メガワット以上を手掛けたGavin&Doherty Geosolutions(GDG、アイルランド)の2社と広域的に業務提携。3社のシナジー(相乗効果)を発揮し▽効率的な調査の実施サポート▽コスト競争力の高い風車基礎の設計▽風車基礎設計の認証サービス-の三つを展開する。
GMSが調査と基礎設計、日建設計が構造技術コンサルティングと認証取得を所掌する。GMSとGDGによる欧州の洋上風力に関する最新ノウハウをベースに、効率的な調査計画を立案し実施を支援する。日建設計がこれまで培ってきたノウハウを生かし、風車基礎やタワーに関する構造技術コンサルティングに活用。日本の基準に準拠した価格競争力のある基礎デザインに反映する。GMSが欧州の知見に基づいて行う風車基礎設計に、日建設計が日本独自のルールを適合させ、認証取得の複雑な手続きを支援する。
source https://www.decn.co.jp/?p=144822
0 comments :
コメントを投稿