日建リース工業は、部材の盛り替え作業をせずに養生設備や足場のせり上げが可能なユニットシステムを開発した。生産性向上やクレーン占有時間の削減などにつながる。高層建築物の建設現場に展開する。足場ユニットと養生ユニットがあり、初弾として養生ユニットを埼玉県川口市の現場に導入した。全国20件程度の採用が決まっているという。
連層足場用ユニットシステム「UDシステムダーウィン」は、同社と東都機材、信和が昨夏に共同開発した。主材となる支柱や回転式の荷重支持材(回転ブラケット)、壁つなぎ材(回転アーム)などで構成。盛り替え時は回転ブラケットを回してから、クレーンなどでつり上げる。
くさび緊結式足場「ダーウィン」との組み合わせで隙間の無い作業床が構築できる。RC造やS造、SRC造などさまざまな構造に対応可能。途中階での継ぎ足しも容易で、解体工事で徐々に下げながら利用することもできる。
川口栄町3丁目銀座地区市街地再開発組合(田中宣充理事長)が埼玉県川口市に建設している再開発ビルで、施工を手掛ける前田建設・埼和興産JVが連層養生ユニットを導入した。高層棟の外周を囲むように、5・5フロア分のユニットを利用している。日建リース工業が見学会を開催。前田建設の木村直史統括所長は、労働人口の減少などを踏まえ「既成概念を崩して意識を変え新しいものに挑戦してほしい」と述べた。日建リース工業の金子弘副社長執行役員営業本部長は「新しい形の足場を創造する商品」と説明した。
再開発ビルはRC・S造地下2階地上28階建て延べ6万6683平方メートルの規模。共同住宅や店舗、事務所などが入る。参加組合員は野村不動産。設計・監理はINA新建築研究所が担当する。工期は2023年3月22日まで。
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