岐阜県各務原市は、「各務原市新総合体育館・総合運動防災公園整備基本計画」の素案を公表した。各務原スポーツ公園広場の南東部に2階建て延べ約1万3000平方メートルの総合体育館を整備し、災害時は防災活動拠点として活用。周辺の広場や駐車場は人員や物資の活動・収集拠点とする。総事業費は約120億円。事業手法は民間活力導入を見据えて検討する。全体の完成は2029年度ごろを見込んでいる。
建設地は、各務山の前町1。敷地面積は約6・9ヘクタール。新総合体育館のメインアリーナ(3174平方メートル)は、2階に約1400席の固定観覧席と、アリーナフロアに臨時の観覧席約1600席を設置し計3000席を確保。サブアリーナ(1426平方メートル)は固定観覧席約300席を確保する。武道場やトレーニングルーム、会議室、研修室なども設ける。
新総合体育館の外溝部分には芝生広場や噴水広場のほかカフェやコンビニなどの施設も誘致する。3カ所に計2万8000平方メートルの駐車場と防災備蓄倉庫1棟も整備する。災害時は施設内部が地域住民の避難場所や各機関の運営本部として機能。駐車場は自衛隊や消防などの活動拠点とするほか、隣接する各務原スポーツ公園広場の施設や広場も一体的に活用する。
事業費は概算で公園整備費が約35億円、体育館建設費は約84億円、防災備蓄倉庫建設費は1億円を見込んでいる。
事業手法は、定性的評価ではPFIの経験がない企業でも参画しやすく補助事業や起債が可能な従来方式が優位とした。定量的評価ではPFI法に基づかず設計・建設・維持管理・運営を一括して発注するDBO方式が最も優位とした。このため、今後はDBO方式やPFIのBTO(建設・移管・運営)など民間事業者と連携を図る方式を見据えて検討する。
市は市民意見を踏まえ本年度に基本計画を策定するとともに用地取得を開始。民間活力を導入する場合は23年度に可能性調査を実施し、24~25年度に事業者を公募、選定するスケジュールを想定している。
source https://www.decn.co.jp/?p=144269
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