2022年7月15日金曜日

東急不/鉄骨・木造ハイブリッドビル(東京都渋谷区)竣工、設計・施工は前田建設

 東急不動産が東京都渋谷区に建設していた鉄骨と木造のハイブリッドビル「COERU SHIBUYA(コエルシブヤ)」が竣工した。設計・施工は前田建設。同社らが開発した鉄骨と木を組み合わせた耐震システム「木鋼組子(もっこうくみこ)」を国内で初めて採用した。鉄骨・木造のオフィスとしては国内最高となる13階建ての建物になった。
 所在地は道玄坂1の20の3(敷地面積175平方メートル)。JR渋谷駅から徒歩6分に位置する。建物はS一部W造13階建て延べ1409平方メートルの規模。内外装に多くの木材を活用し、国土交通省の「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されている。
 木鋼組子は鋼板の芯材の外周を木で挟んで一体化した部材を、ひし形のブレースとして活用するシステム。圧縮力に強い木と、引張力に優れた鉄骨を組み合わせることで高い耐久性能を確保している。ビルには道路に面する2面に導入した。10~13階の柱と梁には「木質ハイブリッド集成材梁」を採用。鉄骨を耐火集成材で覆い、木質感のある内装を実現した。
 東急不が展開するオフィスビルブランド「COERU」の初弾物件となった。延べ約1600~3300平方メートルの規模で、ニーズに応じてオフィスか商業の用途を選択できるのが特徴。都内を中心に開発していく方針で、2024年度までに7物件の完成を予定している。



source https://www.decn.co.jp/?p=144447

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