2022年7月1日金曜日

安藤ハザマ/AIで画像・文字認識、コンクリ打設の数量・時間を自動管理

 安藤ハザマは6月30日、AI技術を用いてコンクリート打設の数量管理と時間管理を自動化するシステムを開発したと発表した。ICTツールを活用して打設の省人化と品質管理の両立を目指す。画像・文字認識システムにより納品書の記載内容や生コン車の打設開始・終了の時刻を、人手を介さずに電子データ化しクラウドに送って統合処理する。打設数量を適切に把握し、戻りコン削減にもつなげる。
 ビッグデータ解析などを手掛けるAvintonジャパン(横浜市西区、中瀬幸子社長)が保有する端末内で円滑にAI処理する技術を活用した。システムは入場口と打設箇所のカメラ、納品書を集める場所のタブレット端末の計3カ所で情報を取得。到着した生コン車の到着時刻や積載数量など計八つの情報を画像データから読み取り、クラウド上で統合する。工場ごとの打設数量や各車の打設ペースなどをまとめて管理、把握できる。
 関係者はデータや現地画像が場所を問わず確認でき、打設管理帳票なども自動作成する。従来の納品書管理を生かすため、工場側の新たな設備導入も不要という。
 これまでに大型ケーソン工事での打設に適用。1回当たり4台のポンプ車を用いる現場で、従来に比べ車両ごとに配置していた専任管理者が必要なくなり、戻りコンの量を約6割減らしたという。
 今後は上下水道施設やポンプ場など、1回当たりの打設量が多い工事に広く展開する。既に安藤ハザマが保有する生コン車の位置情報確認や締め固め自動判定といった技術と連携させ、より省力化できる総合的な生コン管理システムに発展させたい考えだ。



source https://www.decn.co.jp/?p=144007

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