岩田地崎建設は5月30日、札幌市内で建設が進む駒岡清掃工場更新事業場で、ドローンを使った無人点検システムの実証試験を行った。あらかじめ飛行ルートをプログラミングした自律飛行型ドローンが現場内を巡回・撮影し、非GNSS(全球測位衛星システム)環境下でも無人点検が可能なことを実証した。
同社では2022年にDX推進室を設置し、遠隔臨場や遠隔パトロールなどの業務効率化、災害時の即時対応などを目的に、ICTを活用した現場の生産性向上に取り組んでいる。
その一環として、昨年度からセンシンロボティクス(東京都品川区、北村卓也社長)、エコモット(札幌市中央区、入澤拓也代表取締役)との3社で、昨年度からドローンやUGV(自動走行車)による無人点検システムの開発に取り組んでいる。
今回の実証試験では、米スカイディオ社が開発した自律飛行型ドローンを使用。機体にあるカメラで撮影した映像から周囲の3D環境と自己位置を推定し、センサーで人や障害物も回避できる。
事前に飛行ルートをプログラミングしたドローンは、屋内1階に設置したポートから飛び立ち、施工中の4階躯体部を巡回、撮影し、ポートに着陸。ポートに戻ると撮影したデータは自動でクラウド上に送信され、解析される。
実証試験に立ち会ったDX推進担当の渡邊直樹専務執行役員は「現場の効率化だけにとどまらず、IoTを活用して会社全体の業務を変革していきたい」と話した。
source https://www.decn.co.jp/?p=153465
0 comments :
コメントを投稿