2023年6月1日木曜日

JR東日本/27年度に「高輪築堤」公開へ/鉄道開業時の景観をVRで体感

JR東日本は5月31日、約150年前に東京都港区に造成された鉄道遺構の高輪築堤跡を2027年度に公開すると発表した。山手線の高輪ゲートウェイ駅周辺で進行中の大規模開発事業を通じ、同社は新しいビジネス・文化の創出が誕生すると予想。訪れた多くの観光客がVR(仮想現実)などを使い、高輪築堤や開業当時の景観を体感できるようにする。
高輪築堤は新橋~横浜間の鉄道開業時(1872年)に整備された土木構造物。発掘調査では第7橋梁の橋台を含む同築堤の遺構が残存していることが判明し、同社は有識者らの意見を踏まえ記録保存調査を進めていた。21年9月に国の史跡として指定を受けた後、関係者と連携して同築堤の保存活用計画の策定した。5月26日には文化庁長官の認定を受けた。
同社は保存活用計画の中で、同駅周辺で進行中の「TAKANAWA GATEWAY CITY」(タカナワ・ゲートウェイ・シティ)によって「近代日本のあけぼの志を内外に発信する」と明記。VRやAR(拡張現実)を使って開業時に鉄道が走る景観を再現し、地域資源をPRする取り組みを検討する。27年度に同築堤跡の現地公開を目指す。

高輪築堤跡の眺望イメージ(報道発表資料から)

source https://www.decn.co.jp/

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